稀勢の里、初場所出る!4場所連続休場から復活へ「闘える準備できた」

 「大相撲初場所」(14日初日、両国国技館)

 大相撲の稀勢の里(31)=田子ノ浦、鶴竜(32)=井筒=の両横綱が11日、初場所出場を明言した。ともに4場所連続休場からの再起を期す。稀勢の里は「しっかり闘える準備はできた」、鶴竜は「まだまだ自分は強くなれる」と、進退を問う声を一蹴するつもりだ。横綱白鵬(32)=宮城野=は都内の友綱部屋に出向き、幕内魁聖らを相手に計13番全勝で場所前の出稽古を打ち上げた。

 稀勢の里が、初場所への出場を表明した。東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で行われた朝稽古後に「しっかり闘える準備はできた。一日一日が勝負になる」と宣言した。

 支度部屋で一筋の涙をこぼし、初優勝をかみしめてから丸1年。歓喜の初場所を再現するため、砂にまみれ、なりふり構わず最高の仕上がりにたどり着いた。

 手応えがあるからこそ、この日は「自信と言ったらおかしいけど」とリラックスムードだった。土俵に入らずに四股、立ち合いの確認など軽く汗を流し、部屋付きの西岩親方(元関脇若の里)と和やかに談笑。若い衆の申し合いを「もう一丁」「しっかり動け!」と励ます姿にも気負いはなかった。

 若手時代を思い起こすような、番数重視の稽古が支えになる。年末年始は休養もそこそこに、弟弟子の大関高安と連日、30~40番。連合稽古を含めて3日連続の出稽古も敢行し、昨年の九州場所で金星を配給した幕内北勝富士ともぶつかった。「(番数を)やれたというのは自信になる。追い込めたのでいいと思う」とうなずいた。

 横綱昇進後、春場所で負った左上腕部と胸の重傷を皮切りに、左足首や腰など故障と向き合い続けた。それでも「全然やれるところまでもってきた」と古傷を言い訳にするつもりはない。横綱審議委員会は稀勢の里の進退について言及していないが、「期するものがある」と横綱。強い決意で勝負の年を占う土俵に向かう。

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