稀勢の里 右おっつけに苦戦も前向き「いい稽古になった」

 「大相撲初場所」(14日初日、両国国技館)

 4場所連続休場からの再起を期す横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は10日、東京都墨田区の八角部屋に出稽古し、平幕北勝富士に対して右おっつけに苦戦するなど8勝4敗だった。最初の5番は2勝3敗と劣勢。金星を配給した先場所同様に頭をつけられると、しつこいおっつけで得意の左差しを封じられて上体が起き、たまらず引く場面もあった。

 昨年の春場所で左上腕付近を痛めてから、本来の左の攻めが影を潜めているだけに不安が残る内容。それでも「いい稽古になった。突き、押しの力士とやると体が動く。いい仕上がりになってきた」と前向きな言葉を並べた。

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