読売テレビに抗議文の日本相撲協会、9日はフジテレビにも 日馬富士問題で

 日本相撲協会は11日、日馬富士の暴行事件について「不十分な取材に基づき事実と異なる内容を放送した」として、読売テレビに抗議文を送ったことを公表した。同協会は9日にも、フジテレビに日馬富士暴行問題に関し、抗議文を送付している。

 日本相撲協会によると、12月1日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」で、日馬富士暴行事件について「貴乃花理事が『暴行事件について八角理事長に言って、その後警察に届けた』と知人に話していた」と証言する池口恵観氏のインタビューを報じ、テロップで「八角理事長に報告した後、警察に被害届け提出か」などと放送した。

 だが、これは事実ではなく「当協会が暴行の発生を初めて知ったのは鳥取県警からの電話によってである」と説明。貴乃花理事から八角理事長に報告はなかったと改めて訴え、事実ではないとした。

 同協会は9日にも、フジテレビに抗議文を送付。6日放送の番組内で貴乃花親方の関係者の証言として、同親方が11月15日に電話で「完璧にだまされた」と発言したと放送。九州場所開幕までに、暴行問題への対応を協会が取るとしながらも、行われなかったことを発言の根拠としていた。鳥取県警からの連絡で日馬富士問題を知ったとする協会側は、貴乃花親方からも「心当たりはない」と報道内容を否定する回答を得たことから、フジテレビ側に謝罪と訂正を求めた。

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