日本相撲協会がミヤネ屋へ抗議文「不十分な取材に基づき事実と異なる内容を放送」

 日本相撲協会は11日、日馬富士の暴行事件について「不十分な取材に基づき事実と異なる内容を放送した」として、読売テレビに抗議文を送ったことを公表した。

 日本相撲協会によると、12月1日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」で、日馬富士暴行事件について「貴乃花理事が『暴行事件について八角理事長に言って、その後警察に届けた』と知人に話していた」と証言する池口恵観氏のインタビューを報じ、テロップで「八角理事長に報告した後、警察に被害届け提出か」などと放送。貴乃花理事が八角理事長に報告した後、貴ノ岩の被害届を鳥取県警に提出した可能性が高いとする内容を放送したと説明した。

 だが、これは事実ではなく「当協会が暴行の発生を初めて知ったのは鳥取県警からの電話によってである」と説明。貴乃花理事から八角理事長に報告はなかったと改めて訴え、事実ではないとした。

 更に、「池口氏の証言は貴乃花理事の知人から間接的に聞いたという伝聞に過ぎず、伝聞証言を放送素材として利用すること自体、慎重に考慮しなければならないことは、放送に携わるものとして当然の責務」と訴え、八角理事長や貴乃花理事への裏付け取材について「その努力を一切行わないまま伝聞証言に基づいて番組作りするのは、あってはならない無責任な姿勢・態度です」とミヤネ屋の取材姿勢を非難した。

 このため、日本相撲協会は「名誉毀損・信用毀損によるテレビ番組への抗議文送付のお知らせ」と題し、報道各社へコメントを送付。「元横綱日馬富士の暴行問題に関し、不正確な事実に基づくテレビ放送等により協会としても大きな被害を被っているところですが、本日、不十分な取材に基づき事実と異なる内容を放送した讀賣テレビ放送株式会社宛てに、代理人の弁護士名で添付の抗議文を送付致しましたのでお知らせします」と説明。そして「報道関係者各位におかれましては、引き続き、正確な事実関係に基づく十分な取材を行った上での報道をあらためてお願い申し上げます」としている。

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