紀平“世界初”快挙 トリプルアクセル-3回転トーループ連続ジャンプ成功

 トリプルアクセル-3回転トーループを成功させた紀平の連続合成写真(右から左へ)
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 「フィギュアスケート・ジュニアGPファイナル」(9日、日本ガイシホール)

 ジュニア女子フリーでは、SP4位の紀平梨花(15)=関大KFSC=がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-3回転トーループの連続ジャンプをISU公認大会で女子で初めて成功した。125・63点でフリー4位、合計192・45点で昨年に続き総合4位となった。13歳のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が合計205・61点で初優勝。ロシア勢が表彰台を独占した。

 日本開催の大舞台で誰よりも声援を浴びた。冒頭で“世界初”の大技に成功した紀平は「点数は悔しいけど(連続技が決まって)本当によかった」とはにかんだ。出来栄え1・86はロシアの5人を含む出場6選手のすべての技でトップ、2本目のトリプルアクセルが1回転になり「絶対決めないとと思った」と悔やんだが、後半はノーミスにまとめた修正力も成長の証しだ。

 浅田真央さんをほうふつとさせる中学生ジャンパー。しかし「つかむのは遅かった。できても崩れて、またできたと思ってもできなくて」と天才肌ではない。競技を始めた頃から、転んでも痛がらずにすぐ立ち上がる。「あきらめずやり続けた」と一歩ずつ進んでつかんだ大技だ。

 “ポスト浅田”の声にも「浅田選手はプレッシャーがもっとたくさんあった。まだまだ遠い存在」と背中を追う。全日本選手権ではシニアとしのぎを削る。平昌五輪には年齢制限で出場できないが、だからこそ今は泥くさく前に進む。

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