白鵬、暴力事件に初めて言及 元日馬富士の引退に「言葉見つからない」
大相撲の横綱白鵬(32)=宮城野=が4日、長崎県五島市で行われた冬巡業で、元横綱日馬富士が幕内貴ノ岩への暴行問題の責任を取って引退したことについて「本人にどういう言葉を掛ければいいのか、見つからない。難しい」と話した。元日馬富士が引退して以降、白鵬が事件関係に言及するのは初めて。
横綱土俵入りを終え、支度部屋に戻った直後。3日の巡業初日に続いて10台近いテレビカメラが会場を取り囲み、一挙手一投足を追われた白鵬が、ついに沈黙を破った。取材に対応するのは元日馬富士が引退を表明する前日の11月28日、鳥取県警から参考人として事情聴取を受けたとき以来だった。
元日馬富士とは同じモンゴル出身で、同じ伊勢ケ浜一門の部屋で鍛え、ともに番付の頂点に立った盟友同士。硬い表情を崩さず「少し時間を置いてから、本人に直接伝えられればいい。皆さんを通じ、ああだこうだ言うつもりはない」と思いを胸の内にしまいこんだ。