関脇降格の照ノ富士 大関復帰へ「自信がないと相撲は取れない」
大相撲の九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で大関から関脇に降格する照ノ富士(25)=伊勢ケ浜=が19日、奈良県香芝市で秋巡業に合流した。カド番だった秋場所で左膝半月板損傷のため途中休場して陥落が決定。九州場所で10勝以上を挙げれば大関に復帰できる。
稽古では基礎運動でみっちりと汗。取組は関脇御嶽海(24)=出羽海=を豪快なうっちゃりで下すなど、元気いっぱいだった。
「(ケガした日は)足がつけず、トイレにも行けなかった。番付が落ちる分はなんとも思わない。新しいケガをしてしまったことが嫌な感じ」。古傷に新たな爆弾を抱えたことを残念がった。
1場所で大関復帰に関しては「自信がないと相撲は取れない」ときっぱり。「下から行く方がやりやすい。(大関の)一つ上を目指しているから」と、プライドをにじませた。
患部はまだ完全には伸ばせないなど、万全ではない。それでも「休んでも休まなくても変わらない」と、相撲を取りながら治す。20日からは土俵に上がり、稽古も再開の予定。
「来場所に向けて感覚に慣れないといけない。やり続けることで自信になる。大丈夫」と復活を期した。