宮原「初志貫徹」で平昌五輪出場だ「何があっても目標貫く」

 10月に開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ全6戦に臨む日本の有力選手が8日、都内で記者会見した。全日本選手権3連覇中の女王ながら、左股関節の疲労骨折で昨季後半戦を欠場した宮原知子(18)=関大=はNHK杯(11月10~12日、大阪)で復帰予定。新戦力も台頭する中、平昌五輪出場への決意をにじませた。本田真凜(16)=大阪・関大高=は“貴乃花魂”でシーズンを戦い抜く。

 女王復活へ、宮原が悲壮な決意をにじませた。昨年末に痛めた左股関節の疲労骨折の影響で、世界選手権など後半戦は全て欠場。復帰戦を予定しているNHK杯を前に「いいシーズンのスタートとなるように頑張りたい」と語気を強めた。

 今季のテーマは「初志貫徹」だ。「何があっても自分の目標は貫くということ。五輪に出場したいというのが最大の目標」。いよいよ幕を開ける平昌五輪シーズン。決して順風満帆とは言えないが、目指してきた舞台を諦める気はない。

 練習量は徐々に上げており、制限していたジャンプも全種類の練習を再開。曲かけ練習も始めている。「完成度はまだまだ半分あるのかなという感じだけど、自分のペースで調子を上げたい」。照準はあくまで平昌五輪代表選考を兼ねた全日本選手権(12月、東京)。マイペース調整で年末の復権を目指す。

 オフ期間はケガの影響で氷に乗れない時間も経験。「苦しいときもあったけど、それを乗り越えてここまで来られたという姿を見せたい。新しい自分を、楽しんで思いっきり滑る自分の姿を見せたい」。最近は「たくさん笑うようにしている」といい、周囲から明るくなったと言われるという。

 SP「SAYURI」、フリー「蝶々夫人」ともに日本女性をテーマにしており「自分のいいところを一番見せられるプログラム」と自信を口にした宮原。ソチ五輪後の3年間、日本女子をけん引してきた自負を演技に込める。

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