稀勢の里 秋巡業初日から全開!いきなり17番

 大相撲の秋巡業が5日、千葉県八千代市で始まり、左上腕部などの故障で秋場所を全休した横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は幕内朝乃山(23)=高砂=を相手に三番稽古を行い、いきなり17番も取り15勝2敗だった。勢いある若武者のエキスを吸収し、とにかく元気いっぱい。燃える闘魂は6日の横浜巡業で時間無制限のデスマッチ稽古をぶち上げるなど“舌好調”だった。

 全身から精力がみなぎっていた。全力士の中でも稀勢の里1人がまるで別次元。はやる気持ちそのままに土俵に上がり、新鋭朝乃山を指名して暴れた。

 左四つに組み止め、すくい投げ、突き落としは豪快。秋場所新入幕で10勝を挙げ敢闘賞に輝いた力自慢をねじ伏せ、寄り切る姿は貫禄。相手が疲労で膝をつくと、ハッパをかけて起き上がらせるなどスタミナ面も圧倒した。

 終盤、相手得意の右四つから寄り切られたが納得の15勝2敗。「巡業初日に間に合わすように調整していた」。休場中もみっちり全身を鍛え上げた成果に胸を張った。左のおっつけこそ出さなかったが、患部に不安は感じさせなかった。「(朝乃山は)体もでかい。いい稽古になった。まだまだ伸びるし、体も大きくなるし、上を目指せる」。久々の本格四つ相撲の大器には太鼓判を押した。

 いきなり17番。「勢いのある若いのと一緒の気持ちになって」と31歳の心身にヤングエキスを注入した。「久々の稽古で昔を思い出した。元気よくやった」。先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)に鍛え上げられた20代に若返っていた。

 6日も朝乃山相手か、と問われると「どちらかギブアップするまでするか」と、時間無制限デスマッチを予告。燃える闘魂は「しっかり一日一日気合を入れていく」と元気いっぱいダア!

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