大相撲秋巡業、稀勢の里が精力的に三番稽古 朝乃山に15勝2敗「いい稽古になった」

 大相撲の秋巡業が5日、千葉県八千代市で始まった。左上腕部などの負傷で秋場所を全休した横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は幕内朝乃山(23)=高砂=を相手に三番稽古を行い、いきなり17番も取り15勝2敗だった。

 「巡業初日に間に合わすように調整していたし、秋はいつも巡業でいい状態」と予定通り、初日から精力的。

 四股、スクワットなど入念に基礎運動を繰り返し、気合が満ちた。土俵に上がると、秋場所、新入幕で10勝を挙げ敢闘賞に輝いた新鋭を指名した。

 左差し、右上手で組み止め、すくい投げでまずは豪快に転がした。左四つで寄り切り、突き落としと体は軽快そのもの。スタミナが切れ、相手が膝を付くと、ハッパをかけながら起き上がらせるなど元気いっぱい。終盤に相手の立ち合いから鋭い出足で2度、寄り切られたが、まずまずのスタートとなった。

 「どうでしょう、まあまあ。(朝乃山は)体もでかいし、力もありそうな感じ。立ち合いも当たりが強そう。いい稽古になった。まだまだ伸びるし、体も大きくなるし、上を目指せる」と、久々に現れた大器の能力を感じ取った。

 朝乃山は「びっくりしました」とまさかの指名。横綱に胸を借りるのは初体験で「見習うところばかり。押し込んだけど、横綱は落ち着いて自分の形を作っていた。横綱は重たい。巡業は普通ではできない人とできる。いい経験になった」と感謝しきりだった。

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