“一人横綱”日馬富士が意地の勝ち越し 豪栄道が2敗目…あるぞ大逆転V!

 「大相撲秋場所・12日目」(21日、両国国技館)

 優勝争いで単独トップの大関豪栄道は平幕の松鳳山にはたき込まれ、2敗目を喫した。3敗の3人はそろって敗れ、豪栄道を4敗の10人が追う展開となった。4敗の一人、横綱日馬富士は小結玉鷲を寄り切って勝ち越した。千秋楽で豪栄道との直接対決が予想されており、豪栄道がそれまでに3敗を喫していれば、優勝決定戦を含めた自力優勝の可能性も出てきた。

 一人横綱が意地の勝ち越しで、大逆転優勝の可能性を残した。玉鷲と呼吸が合わず、2度目で立った日馬富士は、右で張って素早く左を差し、相手の小手投げにも動じることなく寄り切り。左手で小さくガッツポーズを作った。

 3横綱2大関が休場している中、左肘に故障を抱えるなど満身創痍(そうい)ながら、一人横綱の使命を背負って土俵に立ち続ける。苦しみながら決めた勝ち越しの気持ちを聞かれ、一瞬だけ本音と思える笑みを浮かべたが、すぐに「横綱の勝ち越しは10番ですから。あと3日、しっかり務めたい」と表情を引き締めた。

 3日目からの3連敗で早々と優勝争いから脱落したかに見えた。休場のピンチにも陥ったが、豪栄道が敗れたため3差から2差に詰め寄った。千秋楽に豪栄道との顔合わせが予想されており、豪栄道が14日目までに3敗していれば、千秋楽の直接対決で勝って優勝決定戦に持ち込んだ上で、逆転Vを手にする可能性も出てきた。

 「どうなるか、勝負ごとだからわからない。一日一番で先のことを考えてもしょうがない。疲れている余裕はない。疲れている場合じゃない」と自らを奮い立たせる。やはり最後に笑うのは横綱なのだろうか。

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