かど番の豪栄道 1年ぶりのV再現へ上々 尾車親方も太鼓判「優勝狙える」
「大相撲秋場所」(10日初日、両国国技館)
かど番大関の豪栄道(31)=境川=が5日、都内の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に一門外から参加し、大関高安(田子ノ浦)を相手に7勝4敗と上々の仕上がりを見せた。同じかど番で臨んだ昨年秋場所は全勝で初優勝。「あれから全く活躍できていない。目立つように頑張りたい」と、1年ぶり歓喜の再現を狙う。
馬力自慢の高安を速さと技で攻略した。立ち合いから圧力をかけて相手の懐に潜ると、前傾姿勢で一気の寄り。最後11番目は押し合いから隙を突き、下から怒とうの押し出し。思わず「よっしゃ!」と言葉も漏れた。
「足首の状態はいい。自信を持ってやる。立ち合いの圧力は伝わっている。ある程度は仕上がった」と手応え十分に振り返った。
4横綱が故障を抱え、賜杯争いは混戦ムード。尾車親方(元大関琴風)は「元気がいい。優勝を狙える」と評価した。乗ったら強い浪速の大関は「勝たないと、と意識してやらないといけない」。今年も秋の主役に名乗り出る。