サニブラウン【一問一答】最年少決勝で7位も「こんなんで満足しちゃ駄目」
「陸上・世界選手権」(10日、ロンドン競技場)
男子200メートル決勝が行われ、05年大会のウサイン・ボルト(ジャマイカ)を上回り、同種目史上最年少で決勝に進んだサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=は20秒63で7位で、日本選手団今大会入賞1号となった。03年パリ大会で銅メダルだった末続慎吾以来のメダル獲得はならなかったが、序盤から果敢に先頭を走るなど、世界にそのポテンシャルを見せつけた。
サニブラウンとの一問一答は以下の通り。
-前半から突っ込んだ
「いや~、ちょっともうラストは足が痛くて全然動かなかった。はい、もう痛くて。前半はもうきれいに出れて、コーナーぐらいでちょっと(足に)きて、足を前にさばく上でひきつけた時に、ハム(ストリングス)にきちゃって。右足のハムの上の方が結構突っ張っている感じで。うまく足が運べなくて、本当に悔しいですね。前半は本当に自分より100を走る人はいないと思っていたので、できるだけいって、あとは自分のリズムを保っていけたら、もっと前で勝負できていたと思う。あそこで食らいつけなかったのが(トップとの)差だったのかな」
-緊張は?
「緊張は全然してなかった。むしろ世界のファイナルだったので、とことん楽しんでやろうと思っていた」
-選手紹介ではアピールが控えめだったが?
「あんまり無駄な体力を使いたくなかったので(笑)」
-ゴールした瞬間は?
「いや~、もうあそこで足も痛くなく、回せてたら違ってたんだろうなと思いながら。でも調整を含めて、一番強い人が勝つのかなと。速いPB(自己ベスト)を持っていたとしても、結局全ラウンドを走りきって1番にならないと意味がないと、肌で感じた試合だったのかなと思う」
「200メートルの練習はあんまりしてなかったですけど、スピードがあれば本当に我慢するだけなんで。そんなに苦手ではないですし」
-世界の舞台で感じたもの
「まだまだ満足できないですかね。まだまだどんどん(東京)五輪の頃には(世界の)レベルが上がっていると思う。それでも、しっかり決勝に出てメダル獲れるように、またこの悔しさと反省点を生かして練習していけたらなと思います」
-世界との距離は?
「あんまり距離とか考えたことはなかった。でも、ここまで戦えて、チームのトレーナー、コーチを含めて、お世話になったし、親にも感謝したい」
-この日の最終種目だった
「最終種目だけに人もたくさんいるし、歓声も全然違った。そういうのをこの歳で経験できて、すごく良かったのかなと思います」
-どんな世界選手権だった
「今回は悔しい世界選手権だったですかね。決勝にいけたとはいえ。いや~、本当にこんなんで満足してちゃ駄目なんで。ここから成長したいなと思います。勝負できなきゃ、全然面白くない。悔しい」