羽生結弦のプログラム変遷 定番曲からプリンスの名曲、表現者の幅を広げ…

意気込みを語る羽生結弦
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 フィギュアスケートのソチ五輪金メダリストで、来年2月の平昌五輪で連覇の期待が懸かる羽生結弦(22)=ANA=が8日、練習拠点のカナダ、トロントで練習を公開。五輪シーズンのフリープログラムを2015-16シーズンで使用した「SEIMEI」を再演することを発表した。「15-16シーズンでいい演技ができたときから、オリンピックシーズンでやりたいと決めていた。迷いなく決めました」。

 すでに発表していたSPは14-15、15-16年シーズンに使用したショパンの「バラード第1番」。15年GPファイナルで世界最高得点をマークした絶対的な自信を持つ組み合わせで、66年ぶりの五輪連覇を狙う。

 ソチ五輪後の羽生のプログラムの変遷は次の通り。

 ◆2014-15シーズン

 SP「バラード第1番」

 フリー「オペラ座の怪人」

 ソチ五輪後の新シーズン。SPに選んだのは、シニア転向後では初のピアノ曲となったショパン作曲の「バラード第1番ト短調」。また、このシーズンからボーカル入りの曲が解禁となり、フリーには映画「オペラ座の怪人」を選んだ。羽生曰く「中学生の時から好きな曲で思い入れが強い」。GP中国杯で6分間練習中に他の選手と激突し、大けがを負うアクシデントがあったが、驚異的な精神力でGPファイナル2連覇を達成した。

 ◆2015-16シーズン

 SP「バラード第1番」

 フリー「SEIMEI」

 SPは前シーズンに続いてショパンの「バラード第1番」。フリーには、初めての和の曲となる映画「陰陽師」より「SEIMEI」を選んだ。和笛や太鼓の音に合わせて、伝説の陰陽師・安倍晴明を演じ、GPシリーズNHK杯でSP、フリーとも世界最高得点を更新し、322・40点を記録。さらに2週間後のGPファイナルでは、再びSP、フリーとも世界最高得点を更新し、総得点を330・43点まで伸ばし、3連覇を達成した。

 ◆2016-17シーズン

 SP「レッツ・ゴー・クレイジー」

 フリー「Hope&Legacy」

 SPは伝説のシンガー・プリンスのロックナンバー「レッツ・ゴー・クレイジー」に挑戦。プリンスのテーマカラーであるパープルの衣装を身にまとい、ノリノリで観客を煽るなど観客との一体感も感じられるプログラムになった。フリーは久石譲が98年の長野パラリンピックのために作った「Hope& Legacy」。羽生は長野五輪やパラリンピックを見た母が姉をスケートに連れていったことをきっかけに自身も競技を始めたという。「スケート人生の原点」という荘厳な曲を、滑りで体現し、3月の世界選手権ではフリーで自身の世界最高得点を更新する223・20点をマークした。

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