五輪代表の引退劇 真央は笑顔で「全部出し切った」 村上の表明で現役は羽生だけに

 フィギュアスケートのソチ五輪代表で、四大陸選手権優勝、全日本選手権2位などの実績を持つ村上佳菜子(22)が23日、世界国別対抗戦のエキシビションにゲストスケーターとして参加し、現役引退を表明した。これでソチ五輪代表男女シングル6人(羽生結弦、高橋大輔、町田樹、浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子)は5人が引退。現役選手は男子のエース、羽生結弦だけとなった。

 ソチ五輪戦士の引退VTR

 14年3月 鈴木明子

 ソチ五輪後にさいたまスーパーアリーナで行われた世界選手権をもって、現役を引退した。現役最後の演技となったフリー後はリンクに向かって一礼。「今日の演技は自分の生き方そのもの。一言でいうと『ライフ』ですかね」と、笑顔で話した。引退後はプロスケーターやコメンテーターとして活躍。後輩選手へのプログラムの振り付けも行っている。今年2月には一般男性と結婚した。

 14年10月 高橋大輔

 ソチ五輪後の10月、地元の岡山市内で会見し、「復帰の気持ちを少しでも残しておくことで、次に進みにくいと感じた自分がいた。ひと区切りつけてから次に進んでいく方がいいと思った」と、現役引退を表明した。その後は米国留学を経て、キャスターや舞台などで活躍中。

 14年12月 町田樹

 “氷上の哲学者”の引退は最も衝撃的だった。全日本選手権で4位となり、世界選手権代表として名前を呼ばれたリンク上で突然、今回、世界選手権代表発表の場に立つことができたことを光栄に思うと同時に、感謝の気持ちでいっぱいです。私事ではありますが、フィギュアスケート選手としての引退を本日、決断しました。つきましては、世界選手権の代表も辞退させていただきます」と、現役引退を発表し、早大大学院への進学を発表。会場はどよめき、泣き出すファンもいた。モットーである“ティムシェル(自分の道は自分で切り開く)”な生き方を貫いた。現在は大学で研究を続けながら、アイスショーにも出演している。

 17年4月 浅田真央

 16年12月の全日本選手権で12位に終わった後、休養に入っていたが、4月10日に自身のホームページを更新し、「ご報告致します。突然ですが、私、浅田真央は、フィギュアスケート選手として終えることを決断致しました」と、現役引退を表明した。2日後には記者会見を開き、「気持ちも体も自分の気力も、もう全部出し切った。悔いはない」と、笑顔で語った。今後は未定ながら、7月のアイスショーで引退後初の演技を披露する。

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