宮原欠場「痛手」も日本女子の底力期待 五輪3枠死守へ…フィギュア小林強化部長 

 日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長(61)は23日、都内で行われた理事会後に報道陣に対応し、18年平昌五輪の国別出場枠の懸かる世界選手権(ヘルシンキ)で、女子のエース・宮原知子(18)=関大=が左股関節骨折の回復が遅れで欠場になったことに「今回は個人の成績だけでなく五輪の3枠が懸かっている。宮原さんはこれまで世界で認められた成績もあったし、痛手は痛手」。GPファイナル2年連続2位、全日本3連覇と圧倒的な実績を持つ大黒柱を失い、苦しい心境を明かした。

 ただ、一方で日本女子の底力に期待を掛けた。四大陸選手権で優勝した17歳の三原舞依(神戸ポートアイランドク)と、全日本選手権2位の16歳の樋口新葉(日本橋女学館高)の若手2人については「勢いのある三原さん、樋口さんは四大陸は調整が上手くいかなかったが、全日本では三原さんに勝っている。宮原さんが欠場になって、心に響くものもあると思う」と、奮起をうながした。補欠から繰り上がりでの出場となったが、本郷理華(邦和スポーツランド)については「四大陸、アジア大会と調子を落としていたけど、心の部分が大きかったと思う。クープ・ド・プランタンにも出場していたし、練習は継続してできている」と、復調に期待した。

 日本女子は06年トリノ五輪から3大会連続で最大3枠を死守してきた。果たして歴史を繋げるか。小林強化部長は「女子はとにかく3人で13以内(3枠が獲得できる上位2人の合計順位)を。どんな形でもいいので3枠を取って欲しい」と、願いを込めた。

 ◆18年平昌五輪国別出場枠決定方法

 出場枠は最大で3。3月開幕の世界選手権(ヘルシンキ)の成績で決定する。同選手権の出場選手が3人の場合、上位2人の順位合計が「13」以内なら3枠を獲得。「14」~「28」以内なら2枠となる。

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