小笠原&阿部組が初Vで世界選手権の代表に決定 平昌五輪に夢つなぐ

 「カーリング・日本混合ダブルス選手権」(5日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 女子日本代表で五輪3大会に出場した小笠原歩(38)と元女子代表監督の阿部晋也(37)が組むチーム阿部が決勝でチーム青木を6-3で退け、初優勝した。チーム阿部は来年の平昌冬季五輪の出場権を争う4月の世界選手権(カナダ)代表に決まった。チーム阿部は4人制で五輪出場を逃した小笠原と阿部が日本カーリング協会の勧めで結成、協会推薦枠で今大会に出場した。

 五輪への道をつなぐ決勝の最終第8エンド。チーム阿部の小笠原はラスト一投の行く先を見終わる前に満面の笑みで両手を高々と上げた。「投げた瞬間(勝利が)分かった。自分たちの技術を信じていけばいいと思っていた」とダブルス初制覇に充実感を漂わせた。

 ともに4人制ではスキップとして日本屈指の実績を誇る幼なじみコンビが本領を発揮した。小笠原は任されたチーム1投目と最後の5投目で狙い通り寄せ、前日は精彩を欠いた阿部は鮮やかなショットを連発。1次リーグで5-12と完敗したチーム青木を寄せ付けなかった。

 2月末に初めて臨んだ練習試合は、チーム松村に完敗。「未知の世界」(小笠原)のダブルスで難しさに直面しながら試合を重ねるたびに洗練され、高い技術と経験を武器に頂点に上り詰めた。日本協会によると、世界選手権で平昌五輪の切符をつかむためには日本勢初の表彰台が目安という。38歳の小笠原は「この年齢になって夢を追えるのはうれしい。チャンスがある限り目指したい」と闘志を燃やした。

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