稀勢の里の「太刀」完成間近…刀匠が新横綱を“後押し”

 「大相撲春場所」(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)

 第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)=田子ノ浦=の土俵入りで、春場所から使われる太刀が「刃物のまち」として知られる岐阜県関市の刀匠の手で完成に近づいている。3月2日に大阪市内で開かれる激励会で手渡され、19年ぶりの日本出身横綱の支えとなる。

 刃長75・2センチのすらりとした一振りを鍛えたのは、室町時代から刀匠の家系として続く25代藤原兼房さん(60)。関市出身者が田子ノ浦部屋の前身となる鳴戸部屋に入った縁から、新横綱とも入門当時から親交があった。

 昨年6月、名古屋場所前に顔を合わせて「頑張らなあかん」という決意の言葉を聞いてから、ひそかに準備。日本刀の特徴の刃の波打つような模様「刃紋」を直線的に仕上げ、稀勢の里の真っ正面からぶつかる取り口を表現した。

 先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)から良く聞かされた「萩原(稀勢の里)はすぐに上がるよ」という言葉を挙げ、藤原さんは「鳴戸親方と同じ、新横綱で全勝優勝を果たしてほしい」と期待を込めた。

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