稀勢1700人から温かい祝福に感謝「春場所で成績を残さないといけない」

 大相撲の新横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が12日、水戸市で行われたトークショーと横綱昇進祝賀会に出席し、合わせて約1700人から温かい祝福を受けた。「多くの人の激励をいただけると夢にも思わなかった。うれしい。春場所で成績を残さないといけない」と感謝した。

 美術館で行われたトークショーの前には、唐の高僧鑑真が奈良時代に創建した唐招提寺(奈良市)の障壁画などを鑑賞。10代の頃から期待され、30歳で初優勝と横綱の夢をつかんだ稀勢の里は、困難を乗り越えて来日した鑑真の人生に触れ「時間がかかっても、やり遂げないといけないということは、自分の学ぶべきもの」と感銘を受けた様子だった。

 質疑応答では小学校訪問を希望する声もあり「相撲に興味を持ってくれる子を増やすことが僕の使命。どんどん行きたい」と約束した。祝賀会では野菜1トンなどを贈られた。「これから茨城県をさらに盛り上げるために一生懸命稽古して、全力で頑張ります」と力強く奮闘を誓った。

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