逸ノ城2敗キープ9勝目 禁酒&20キロ減量で怪物復活!

 「大相撲初場所・11日目」(18日、両国国技館)

 平幕逸ノ城が大砂嵐を寄り切り、4連勝で9勝目(2敗)を挙げた。半年以上の禁酒、20キロ超の減量でモンゴルの怪物が復活し、初優勝へ快進撃だ。大関稀勢の里は遠藤を小手投げで下し、10勝目(1敗)で単独トップをキープした。横綱白鵬も大関照ノ富士を一蹴し、2敗で1差追走。蒼国来、貴ノ岩も2敗を守った。横綱鶴竜は休場が決まった。

 強い逸ノ城が帰ってきた。素早い立ち合いから大砂嵐の突きをはねのけ、右差しで受け止めた。あとはじっくり一歩ずつだ。左上手をつかみ取り、圧力をかけて寄り切った。

 「自分の相撲が取れた。まわしを取って自分の形になり良かった」と納得顔。4連勝で王手をかけた5場所ぶり2桁勝利へ「頑張りたい」と意気込んだ。

 「体が勝手に動く感じ」。その感覚も21キロもの減量効果だ。最大214キロあった体重は、今は193キロ。「毎朝、計ってますよ」と胸を張った。

 昨年7月の名古屋場所前から「全然飲んでいない」と半年以上も禁酒中だ。代わりにノンアルコールビールで我慢している。「自分はすごくおいしいですよ。(1回に)瓶2、3本くらいですかね」と十分、酔った気分を味わっている。

 14年9月、新入幕時は角界を驚がくさせた。200キロ超の巨体を武器に13勝2敗を挙げ、準優勝の快進撃。旋風を巻き起こした。その後は体重が増えすぎ低迷したが、モンゴルの怪物と呼ばれた男が今場所、復活の気配を見せている。

 今は上位対戦のある番付に戻るのが目標。1差でトップを追走し平幕優勝も十分射程圏内だが、「自分の相撲をやるだけ」とキッパリ。“イチザップ”で結果にコミットする。

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