錦織ヒヤヒヤ発進 格下相手に3時間34分のフルセットの激闘

 「テニス・全豪オープン」(16日、メルボルン)

 男子シングルス1回戦で世界ランク5位の第5シード、錦織圭(27)=日清食品=は、同45位のアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)を3時間34分に及ぶフルセットの激闘の末、5-7、6-1、6-4、6-7、6-2で退け、7年連続で初戦を突破した。2回戦では世界72位のジェレミー・シャルディー(フランス)と対戦する。

 27歳になり、何度も修羅場を経験した錦織にとっても四大大会は特別だ。準優勝した今季開幕戦のブリスベン国際よりも「緊張感ははるかにあった」と言う。昨季2戦2勝だったクズネツォフのフラット系の球に悩まされ、ミスが目立ち「本当に厳しい試合だった」と、3時間34分のフルセットの消耗戦を制して一息ついた。

 「硬さもあり、足が動いていなかった」と序盤からフットワークが重く、決定打を狙ったショットが乱れた。球足の速いハードコートで相手の強打の威力に押され、18本のミスを数えた第1セットを先取された。その後の2セットを奪ったが、第4セットをタイブレークの末に落とした。

 苦しい展開だったが、日本のエースは「とても集中していた」と最終セットでミスを5本に減らし、悪い流れを断ち切った。球を左右に散らして主導権を握り、2度のブレークに成功して底力を示し「やっと最後に攻められるようになった」と誇った。

 ブリスベン国際で負傷した左臀部(でんぶ)を痛がる様子もなく、「どうであれ、勝つのが一番」と言った。過去3度の8強が最高の成績の舞台に「もちろん優勝する気で臨んでいる」と言い切った。30度目の四大大会本戦で、前だけを見据えている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス