サントリー全勝V 沢木監督“エディー流超変革”で前年9位から大躍進

 「ラグビー・トップリーグ、サントリー27-15神戸製鋼」(14日、ノエビアスタジアム神戸)

 8試合が行われ、サントリーは神戸製鋼を27-15で下して勝ち点を69に伸ばし、4季ぶり4度目の優勝を果たした。昨季過去最低の9位と落ち込んだところからスタートした今季。就任1年目の沢木敬介監督(41)を中心に“エディー流超変革”を成し遂げ、リーグ全15戦を全勝で飾った。サントリーは日本選手権準決勝(21日、花園)で学生王者の帝京大と対戦する。

 敵地神戸でこだまするノーサイドのホイッスルが、新生サントリーの優勝を告げた。過去最低9位からのV字回復に拳を突き上げる選手たち。就任1年目の沢木監督は「チャレンジャーだった」と胸を張った。

 まさに“超変革”だ。エディー・ジョーンズ氏が率いた日本代表でコーチングコーディネーターを務めていた沢木監督は就任早々、2年目のSH流を主将に抜てき。エディー流を取り入れ、個々の理解力向上に着手した。

 春は練習時間を削ってでもビデオミーティングの時間を確保。ビデオを止め、「なぜなのか」と問い続けた。日本代表プロップ畠山が「エディーもそうだったけど、目的意識が変わった」と言うように、一人一人にラグビーを考えるクセを植え付けた。

 この日は優勝がかかった緊張感から意思疎通がうまくいかず、神戸製鋼に先制点を献上。しかし1年培った“知恵”は裏切らなかった。一人一人がやるべきことを見つめ直してチャンスをつかみ、6点リードで前半を折り返すと、後半は着実に加点。シンビンで選手が少ない時間帯も無失点で耐え抜いた。

 15戦全勝。今季のスローガンである「サントリープライド」を取り戻して果たした4季ぶりの優勝だ。早くも指揮官は1週間後に始まる日本選手権での“2冠”を見据え「サントリーラグビーを貫き通したい」。つかんだ誇りはもう揺るがない。

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