「大相撲初場所・３日目」（１０日、両国国技館）

　高安が豪栄道を下手投げで破り、前日の照ノ富士に続いて大関に連勝した。寄りをこらえ、押し戻すと投げを打ち、絶妙の上手切り。一気に攻めて、最後は土俵に転がした。

　取組前まで１２勝８敗と相性通りの完勝。「落ち着いて取れた。先に仕掛けたのが良かった」と納得顔だった。

　初の大関とりとなった九州場所、２日目に黒星を付けられた相手に雪辱した。７勝８敗で先場所を終え、再出発となる今場所。「（経験を）しっかり生かしたい」と、心身ともに成長を誓う。

　大関級の力に疑いのないことは連日見せた。あとは結果だけだ。「毎日、淡々とやります。焦らず取ります。慌てなければ勝てる相撲もあるし」。平成生まれでは初となる関取が、今年こそ大関をつかむ。