真央トリプルアクセル跳んだ! 4年ぶりの日本一へ、本番も決める

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、東和薬品ラクタブドーム)

 24日にSPが行われる女子は前日練習が行われ、11月のフランス杯以来の実戦となる元世界女王の浅田真央(26)=中京大=は、今季構成に組み込んでいないトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させ、本番で挑戦する可能性が高くなった。

 復調を示すように、トレードマークのポニーテールが軽やかに揺れた。浅田は、前日の会見でトリプルアクセルについて「練習で一度でも跳べたら、試合に入れたい」と話していた。ゆっくりとダブルアクセルで感覚を確かめた後、力強く大技に踏み切り、しっかりと着氷。その後、2連続で成功させると、関係者から拍手も起こった。

 昨季からの慢性的な左膝の痛みにより、今季は調整が遅れ、GPシリーズ2戦は6位、9位と不振に終わった。「心が折れたこともあった」と明かしたこの1カ月間。それでも左膝を補強する練習を行いながら、状態を上げてきた。

 練習を見守った佐藤信夫コーチは「そんなに追い込めてはいないが、ここにきて本人の気持ちがグッと上がってきた」とうなずいた。トリプルアクセル解禁については「そんなに甘くはない」と、はやる周囲を制しながら「夢と希望を持ってやらないとね」と、当日の状態次第で許可する意向を示した。

 氷上練習後も、併設されているトレーニングルームで約1時間の調整を行った。4年ぶり7度目の日本一、そして18年平昌五輪の国別出場枠がかかる世界選手権代表入りをうかがう。ただ、今は先のことは考えず、目の前のリンクで全力の滑りを見せるだけ。「SP、フリーとも満足のいく演技をしたい」。はじけるような真央スマイルを、きっとみんなが待っている。

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