内村、プロ初仕事で意気込み「今日からスタート」 目標は“スーパースター”

 日本体操界初のプロ選手に転向したロンドン、リオデジャネイロ五輪男子個人総合2大会連続金メダリストの内村航平(27)=フリー=が21日、大手スポーツ用品メーカーのアシックスとアドバイザリー契約を結んだことを発表し、都内で会見した。スポンサー第1号で、契約期間は12月1日から東京五輪終了までの4年。プロとしての第一歩を踏み出した“絶対王者”は、今後、テニスの錦織圭や競泳の北島康介さんを目標に、競技の普及に努めていくことを誓った。

 体操界の“絶対王者”が、「未知の領域」への第一歩を踏み出した。プロ選手として実質“初仕事”となるスポンサー契約の発表会見。これまで日本代表や旧所属のコナミでは赤と白のウエアがほとんどだったが、アシックス社製のブルーのウエアに身を包み、顔には少しメークも施されてスポットライトを浴びた。「ようやくこういう機会をもらって、公の場に来れた。今日からスタートだなという感じがします」と、内村がはにかんだ。

 「もっと体操をメジャーにしたい」という思いから、かねてから胸に抱いていたプロ転向に踏み切った。スポンサーも自由に獲得できるようになり、活動や露出の幅も広がる。まずスポンサー第1号となったアシックスとは、今後、CMなどの広告に出演するほか、体操教室などのイベントも積極的に開く予定。大会などで着用するユニホームやジャージのデザインにも関わっており「インパクトを大事にしていきたい。他と同じような色は使いたくないですね。内村モデル?体操で自分の名前がついた技はないので、そっちの方で頑張りたい」と、プロとしてのこだわりをにじませた。

 今後はさらに所属先となるスポンサーなどを探していく。プロとしての活動については「答えは見つかってない。これからいろんなことをやっていって、答えを見つけていきたい」とまだ手探り状態だが、イメージとしてあるのはテニスの錦織圭や、競泳の北島康介さんのようなその競技だけでなくスポーツ界全体でも絶対的な存在。「錦織くんや北島さんは本当にスーパースターとしてあがめられている選手。そういう領域までいきたい」

 もちろん競技でも、これまで以上に見せていく覚悟はある。プロ初戦となるのは、来年4月の全日本選手権となる見込み。体操界の未来を担い、内村の挑戦が始まった。

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