【モナコ共同】国際陸連は1日、モナコで理事会を開き、国ぐるみのドーピング問題で昨年11月に資格停止としたロシア陸連の処分解除を見送った。調査チームの責任者、ルネ・アンデシェン氏からロシアの組織再建に向けた進捗状況が報告されたが、独立した検査態勢の確立などで「時期尚早」と判断された。来年1月にロシアを訪れて報告書をまとめ、2月の理事会で再検討する。
セバスチャン・コー会長は記者会見で「昨年、厳しい決断をしなければロシアの改革は進まなかった」と述べ、ドーピングに関わった指導者らに刑事罰を科す新法成立や人事刷新には一定の評価をした。