錦織さすが…尻上がり8強進出 波乱生むコートで対応力発揮

 「男子テニス・スイス室内」(26日、スイス・バーゼル)

 シングルス2回戦で世界ランキング5位の第3シード、錦織圭(26)=日清食品=は世界38位のパオロ・ロレンツィ(イタリア)を7-6、6-2のストレートで破り8強入りした。タイブレークを制して第1セットを奪い、第2セットはサーブ、ショットとも調子を上げて押し切った。準々決勝では第5シードのダビド・ゴフィン(ベルギー)と、リオ五輪銀メダルのフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)の勝者と対戦する。

 苦しみながらも、錦織が確かな地力を発揮し、着実に勝ち上がった。「1回戦よりも、2回戦の方がプレーは良くなっていると思う」と手応えをのぞかせた。

 相手の粘りもあって、第1セットはタイブレークに持ち込まれた。だがそこからギアを上げてものにすると、第2セットは相手サーブの第3、第7ゲームを奪った。尻上がりの内容だった。

 今大会はラオニッチ(カナダ)ディミトロフ(ブルガリア)ガスケ(フランス)といったシード選手が1回戦で敗退。錦織は「簡単に決められないボールとサーフェスなので、それに合わないと難しい」と、球足が遅いコートを波乱の要因に挙げた。自身にもフォアのミスが続く場面があり「ボールが急に伸びたり、予想しないバウンドが出たり。それで振り遅れた」と言う。それでも大崩れしないところは、さすがの対応力だった。

 強豪との準々決勝を突破すれば、準決勝はノーシードの格下が相手となる。追い風を味方に「優勝を目指したい」と語る日本のエースは、臀部(でんぶ)負傷からの復帰初戦で順調に前へ進んでいる。

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