羽生 今季初戦Vも課題だらけにメラメラ「非常に前向きな悔しさ」

 「フィギュアスケート・オータム・クラシック最終日」(1日、カナダ、モントリオール)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(21)=ANA=は2度の転倒があったものの、前日のSPで史上初めて成功させた4回転ループをこの日も決め、フリーも1位の172・27点をマーク。合計260・57点で今季初戦を制した。羽生は10月末のスケートカナダ(28日開幕・ミシサガ)が、GP初戦となる。

 史上初だったSPに続いて、フリーでも4回転ループを決めた喜びも、今季初戦で優勝を飾った喜びもなかった。

 羽生の心中にあったのは、燃えるような悔しさだけ。久石譲さんのピアノ曲の優しく幻想的なメロディーにのって舞ったフリーの4分半。ジャンプ、ステップなどハードかつ超高難度の構成に、後半は明らかに失速した。

 「すごく悔しい」と苦笑いした後、すぐに前を向いた。「バテた感じを掴めたのはよかった。落胆や落ち込んだ悔しさじゃない。非常に前向きな悔しさ」と、瞳を燃やした。

 約1カ月後の今月末にはGP初戦となるスケートカナダ(28日開幕)が控える。「次の試合はノーミスでやる。この状態から一皮とは言わず、十皮ぐらい剥けるように追い込んでいきたい」と、自らに言い聞かせるように語気を強めた。

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