日馬、8度目の優勝 白鵬相手に磐石の押し切り
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(24日、愛知県体育館)
日馬富士が昨年九州場所以来4場所ぶり8度目の賜杯を抱いた。立ち合い素早く左へ動いて上手を引き、白鵬に上手を与えない盤石の攻め。機を見てもろ差しになり、豪快に寄り切った。
今年初めての優勝で、名古屋場所では3度目。優勝インタビューで「素直にうれしい。一日一番に命をかけてきた。その積み重ねが今日の結果につながった。名古屋は縁起がいい。僕は名古屋の人が大好きです」と話し、満員札止めの館内から大きな拍手を浴びた。
直前の取り組みで稀勢の里が勝ったため、自身が白鵬に負ければ、優勝決定戦にもつれ込んでいたが、本割できっちりと優勝を決めた。八角理事長は自分と同じ8度の優勝回数に並んだ横綱を「勝負どころで勝つのが優勝につながった。けがをしながらもケアしてね。立派だと思う」と評した。来年4月で33歳。熟練の域に入った速攻相撲で、まだまだ土俵を沸かせる。