【ロンドン共同】国際オリンピック委員会(IOC)は24日、電話による緊急理事会を開き、国ぐるみのドーピング問題が発覚したロシアを8月5日開幕のリオデジャネイロ五輪から全面除外する処分は見送ることを決めた。IOC幹部によると、出場の可否は各国際競技連盟(IF)に判断を任せる。スポーツ大国を締め出し、深刻な亀裂を生むリスクは回避された。
世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームは18日、2014年ソチ冬季五輪などでスポーツ省が主導してロシア選手の禁止薬物使用を隠蔽する不正があり、夏季五輪の20競技も対象だったと断定した。