フェデラー、世界772位との対決制す

 「テニス・ウィンブルドン・第3日」(29日、オールイングランドクラブ)

 男子シングルス2回戦で世界ランク3位の第3シード、ロジャー・フェデラー(スイス)が、同772位のマーカス・ウィリス(英国)にストレート勝ちした。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)も勝ち、1968年のオープン化以降で男子単独最多となる四大大会30連勝を果たした。女子で2年ぶりの優勝を目指す第10シードのペトラ・クビトバ(チェコ)も2回戦に進出した。

 生涯獲得賞金が1億ドル(約103億円)に迫る34歳のフェデラーと、普段は時給30ポンド(約4100円)のコーチとして子供たちを指導する25歳のウィリス。対照的な対決は四大大会通算17勝のベテランに軍配が上がり「いつもと全く違う特別な経験を楽しめた」と笑顔を見せた。

 予備予選から勝ち上がった世界772位の英国選手が地元の拍手喝采を浴びる中、第1セットから6ゲームを連取。第2セット以降も「世界50位以内の選手と思って集中した」という。試合後はネット越しに「素晴らしいプレーだった」と声を掛け「彼には非凡な才能がある」と健闘をたたえた。

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