大院大4年ぶり頂点へ 西日本バスケ男子

 「デイリー主催・西日本学生バスケット」(5日開幕・エディオンアリーナ大阪など)

 西日本大学No.1の座を懸け、男子108校、女子83校が6月5日から12日まで、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)など大阪市近郊の5会場で熱戦を繰り広げる。男子の注目は春の関西選手権を制した大院大で、得点源の澤邉圭太(4年)を中心に4年ぶりの頂点を狙う。女子は急成長を遂げる関学大が、悲願の優勝を目指す。

 エースとしての自覚が芽生えた大院大の澤邉が、大暴れの予感だ。昨年の得点王で、1年時からスタメンに抜てきされた逸材。「ただ点を取ればいいんだ」というスタイルを貫いてきたものの、1年の秋のリーグ戦で大学のレベルの高さに打ちのめされた。

 1対1の守備で粘ることなく一瞬で抜かれ、行広監督に怒鳴られた。大院大のバスケットは走り負けないことが信条。入学後、初めてメンバーから外された。「苦しかった。いまでも忘れない」。チームメートの慰めの言葉が、逆に胸に刺さった。

 負けず嫌いの性格もあり、ディフェンス練習も一生懸命取り組んだ。ファウルをしてでも抜かせない。大学日本代表の候補合宿に参加したこともあり、守備への意識は徐々に変わった。

 今季は副将に就任。渡邉大樹主将とともにチームを引っ張る中で、いつの間にか「自分がよくなくても勝てればいい。シュートは波があるから、ディフェンスやリバウンドで貢献できれば」と思えるようになった。

 渡邉は「思いっきりやらせたら、絶対止められない」と澤邉に全幅の信頼を寄せる。関西随一の得点力にチームを引っ張る責任感、そして献身性が増した絶対エースが、成長した証しを見せる。

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