昨年のラグビーワールドカップ（Ｗ杯）で日本代表を南アフリカ撃破、Ｗ杯初の３勝に導いたエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ（ＨＣ、５６）が３日、横浜市内で指導者講習会を開講。元日本代表選手も含む１００人を相手に午前９時過ぎから午後６時まで、予定を１時間以上もオーバーする熱烈指導を行った。

　教室後に取材に応じたジョーンズ前ＨＣは、日本代表のジョセフ新ＨＣが６月のスコットランド戦で指揮を執らないことに言及。ジョセフ新ＨＣとニュージーランド協会との契約が８月まで残っているためにそうなったのだが、「信じられない。世界ランク９位のスコットランド戦は日本のランキングに直結し、Ｗ杯の組分けにも関わってくる」と憂慮した。

　サンウルブズについては「昨年のＷ杯を経験した選手とそれ以外の差がまだ大きい。若い選手をもっと育成しないと、次のＷ杯に間に合わない。落胆している」と苦言を呈した。（大友信彦）