男子は17歳松山が大逆転で格上連破

 「デイリー後援・卓球大阪国際招待選手権」(14日、エディオンアリーナ大阪)

 各部門の男女シングルス決勝が行われ、男子は高校2年生の松山祐季(17)=愛知・愛工大名電高=が浜川明史(26)=和歌山・日鉄住金物流=を大逆転で破り、初優勝を飾った。女子は藤井優子(25)=愛媛・愛媛銀行=が、高校の後輩、橋本帆乃香(大阪・四天王寺高2年)を3-1で退け、初優勝した。

 崖っぷちから奇跡の大逆転だ。男子シングルス決勝の第5ゲーム、松山は7-10とマッチポイントを握られた。「勝てると思っていなかった」と開き直りが奏功。3点を連取して追い付き、最後は勢いで押し切った。

 ガッツポーズし、観客席を指さして喜び全開。「めっちゃうれしい。何も考えてなかった」と、本人もびっくりの初優勝だった。

 “無印”の高校2年生がV候補を次々と撃破した。準決勝でも格上の藤本海統(日鉄住金物流)に2ゲームを連取されながら逆転。勝負どころで繰り出す必殺の「逆回転サーブ」がはまった。

 同校では1年後輩の全日本ジュニア王者・木造勇人が注目される。「下が強ければ自分も強くなれる。負けたくない思いはある」と先輩の意地を見せた。「次は選抜で優勝したい」と、今春狙う高校王者へ弾みをつけた。

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