石川佳純 決勝で中国のカットマンに完敗
「卓球・ドイツ・オープン」(31日、ベルリン)
女子シングルスで世界ランキング7位の石川佳純(全農)は決勝で同10位の武楊(中国)と対戦し、1-4で敗れた。
石川は最近の中国勢では珍しいカットを主体とする武楊に完敗した。守備範囲の広い相手に次々とボールを拾われ、好機には一転して長身からフォアの強打を繰り出す相手に対応できなかった。過去の対戦も1勝8敗と分が悪く、今回も第1ゲームの序盤でリードを許し「出だしがうまくいかず、それがちょっと残念」と悔しがった。
準々決勝では15歳のホープ伊藤(スターツ)を4-1で一蹴した。リオデジャネイロ五輪イヤー2戦目のワールドツアーで決勝に進み「すごく自信のついた大会になった」とひとまず日本のエースの貫禄は示した。ただし、世界ランキング10位の武楊は中国では6番手の選手。カット型の選手への対策にも課題をのぞかせた。
世界選手権団体戦までは約1カ月となり「五輪前の最後の大きな大会。リオに向けていい流れでいけるように努力したい」と意欲をかき立てた。