錦織8強ならず「切り替えてやるだけ」

 「男子テニス・マスターズ上海大会」(15日、上海)

 シングルス3回戦で第6シードの錦織圭(25)=日清食品=は第12シードのケビン・アンダーソン(29)=南アフリカ=に6-7、6-7でストレート負けし、4年ぶりの準々決勝進出はならなかった。錦織はツアーで過去2戦2勝だった相手の強力なサーブを攻略しきれず、2セットともタイブレークの末に競り負けた。

 肝心のポイントを奪い取る勝負強さが影を潜めた。錦織は2セットともタイブレークをものにできず、世界ランキングを自己最高の10位に上げてきたアンダーソンにツアー3戦目で初黒星を喫した。「以前の対戦よりもレベルを上げてきた」と勝者をたたえた。

 第1セットのタイブレークは4度のセットポイントを逃し「もっと思い切り打てばよかった」と悔やんだ。3連続失点で落とすと、珍しく感情をあらわにしてボールをスタンドに打ち込んだ。

 自らがサーブの第2セット第9ゲームでは、両者にとって初のブレークチャンスでこらえ切れなかった。見せ場は直後に奪い返して追い付いたところだけ。2度目のタイブレークはいきなり0-5まで引き離されて、大勢が決まった。

 全米オープン、楽天ジャパン・オープンに続いて勝機をつかみきれなかった。「もちろん悔しさはあるが、チャンスはあったわけで、考えすぎないようにしたい」と前向きに捉えた。シーズンは残り1カ月ほど。「疲れはあるが駄目でもない。切り替えてやるだけ」と自らを奮い立たせた。

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