稀勢の里、白鵬と互角 初Vへ手応え
「大相撲名古屋場所」(12日初日、愛知県体育館)
大関・稀勢の里(29)=田子ノ浦=が6日、愛知県長久手市の田子ノ浦部屋で、出稽古に来た横綱・白鵬と互角に渡り合った。昨年初場所前の二所ノ関一門の連合稽古で稽古したが、横綱との手合わせは珍しい。2006年初場所の栃東以来となる日本出身力士Vへ、少なからず手応えをつかんだようだ。
白鵬と15番連続で取って7勝8敗。得意の左四つで寄り切る場面もあった稀勢の里は「当たりも重さも違う。中途半端では勝てないからね」と言いながらも「自信を持ってやっていきたい」と充実感をにじませた。
壁は白鵬以外にもある。横綱・日馬富士や新大関の照ノ富士ら勢いのある伊勢ケ浜勢だ。この日は伊勢ケ浜部屋の関取衆も出稽古に訪れたが、両者との手合わせは実現しなかった。白鵬、日馬富士、照ノ富士の「モンゴル包囲網」を突破しない限り、悲願の初Vはない。本場所まで残り1週間を切った。稀勢の里がますます力を蓄えていく。