錦織、不戦勝で16強!対戦相手が負傷
「全仏オープンテニス」(28日、パリ)
世界ランキング5位で今大会第5シードの錦織圭(25)=日清食品=は、27日に同40位のトマス・ベルッシ(27)=ブラジル=に3-0でストレート勝ちした。3回戦では同48位のベンヤミン・ベッカー(34)=ドイツ=と対戦する予定だったが、28日に同選手が右肩負傷のため棄権。錦織は不戦勝で全仏2年ぶり2度目の16強進出となった。
ベッカーは、錦織が「サーブが結構いい。前回プレーしたとき、サーブからの展開は早かった。攻撃力もある選手」と話し、警戒感を強めていたドイツのベテラン選手。2回戦では同34位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)をフルセットの末に激戦を制して勝ち上がっていた。
しかし試合後、ドイツ人記者たちに「右肩を痛めた。治療を受けるが、どうなるか分からない」と話していたという。ひと晩明けても、状態は好転せず、棄権を決めた。
この日、錦織は会場外の練習場で汗を流した。4回戦では同43位で196センチのルカシュ・ロソル(29)=チェコ=と、同74位でツアー未勝利のティムラズ・ガバシュビリ(30)=ロシア=の勝者と対戦する。