愛、美誠に負けない「先輩として」
卓球世界選手権から石川佳純(22)=全農、福原愛(26)=ANA=らが4日、羽田空港に帰国した。
福原は悔しさを抱えながらの帰国になった。今回の世界選手権では、シングルス2回戦で伏兵のウクライナ選手に敗れた。「負けた直後より冷静になって、どんどんどんどん悔しい気持ちが大きくなってきた」。
リオ五輪出場への戦いも激しさを増してきた。最新の世界ランクで、自身は変わらず8位にとどまったが、伊藤が11位に急上昇。猛追されている立場に「不思議な感情だけど、うれしい。卓球界が盛り上がるし、日本選手のレベルが上がっている証拠」と、成長株の活躍を喜んだ。
それでも五輪のシングルス代表に決まる国内上位2位の座を譲るつもりはない。「美誠もがんばってるので、年上の先輩として頑張りたい」
かつての天才少女が、12歳年下の新星と切磋琢磨(せっさたくま)しながら4大会連続の五輪出場へラストスパートをかける。