釜石でW杯 被災地の思い届いた

 ラグビーの2019年W杯日本大会の開催地が2日、ダブリンで開かれた「W杯リミテッド」理事会で承認され、東日本大震災で被災した岩手県釜石市や、「西の聖地」花園ラグビー場のある大阪府東大阪市など12会場に決まった。

 東日本大震災の被災地岩手県釜石市では、新スタジアムの建設予定地区に、発表を中継する会場を設置。釜石の名前がコールされると、集まった約150人の市民が「おー!」と立ち上がって喜び合った。

 同市が拠点の社会人チーム「釜石シーウェイブス」のジュニアに所属する及川勝陽くん(11)は「うれしすぎて言葉にならない。試合運営のお手伝いをして、選手を間近で見たい」と興奮した様子。誘致活動を進めてきた市民団体の中田義仁代表(46)は「震災の被害が大きかったこの地区で大会を成功させ、復興を加速させよう」と呼び掛けた。

 達増拓也岩手県知事は「全世界からいただいた支援への感謝を伝え、復興の姿を発信するための絶好の機会」とのコメントを出した。

 一方、落選した仙台市の奥山恵美子市長は「開催はかなわなかったが、大会を訪れる外国からの人に震災を乗り越えた仙台・東北の復興の姿を見せられるよう開催都市と連携していきたい」とコメントした。

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