中村がV2!日本人金メダル第1号

 「仁川アジア大会・柔道女子52キロ級」(20日、仁川)

 柔道女子52キロ級で中村美里(25)=三井住友海上=が2連覇を達成し、今大会の日本の金メダル第1号となった。同48キロ級の山岸絵美(三井住友海上)と男子66キロ級の高上智史(旭化成)が銀、同60キロ級の志々目徹(了徳寺学園職)は銅メダルだった。シンクロナイズドスイミング、デュエットの乾友紀子(井村シンクロク)三井梨紗子(東京シンクロク)組は銀。バドミントン女子団体の日本は準々決勝でインドネシアに勝って4強入り。3位決定戦が行われないためメダルが確定した。

 決勝では左小外刈りで一本を奪った。柔道女子52キロ級は中村の独壇場だった。「いろいろ乗り越えての金メダル。重みがある」とかみしめた。ロンドン五輪で初戦敗退、その後に左膝の手術。左の足技を次々と繰り出し、頂点に立った。

 表舞台から遠ざかっていた時期に、カバディなど他の競技を見て視野を広げた。同じく膝を負傷していたアルペンスキーの清沢恵美子とのリハビリも励みとなった。「みんな頑張っている。自分も頑張らなきゃ」。自然と前向きになれた。

 2年後のリオデジャネイロ五輪を見据え「(技の)スピードを上げて、前(の自分)を超えられたらいい」と、さらなる精進を誓った。今大会で初めて日本選手がつかんだ金メダルは、中村の再出発を祝うように輝いた。

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