列島錦織に拍手!ユニクロは1億円贈呈

 「全米OPテニス・男子シングルス決勝」(8日、ニューヨーク)

 男子シングルス決勝が行われ、第10シードの錦織圭(24)=日清食品=はマリン・チリッチ(25)=クロアチア=にストレートで敗れ、日本選手として男女を通じ史上初の四大大会シングルス優勝はならなかった。

 世界一をこの目で見届けようと、男子テニスの錦織圭選手(24)=日清食品=の地元やスポーツバーなどに集まった多くのファンは9日早朝から懸命の声援を送った。錦織が所属する日清食品では東京都新宿区の本社地下ホールで社員約200人が最後まで声援。試合を見守った日清食品ホールディングスの安藤宏基社長(66)は“祝勝会”と特別ボーナスを約束した。また、錦織とスポンサー契約を結ぶカジュアル衣料品のユニクロも1億円を贈呈することが分かった。

 日清食品東京本社には試合開始の午前6時ごろ、約200人の社員が普段より3時間早く出社。地下ホールに集まり、大声援を送った。錦織がポイントを取るたびに国内観戦用に使用している「錦織圭」と書かれた応援バルーンや赤いメガホンをたたき大歓声を送ったが、惜しくも午前8時ごろに敗戦が決定。その瞬間は一瞬静まり返ったが、その後、日本人初のグランドスラム決勝進出を果たした錦織に温かな歓声とバルーンをたたいた“拍手”が送られた。

 試合を見守った日清食品ホールディングスの安藤宏基社長(66)は「残念だね。長い試合が続いたから疲れもあったのかな。若いしまだまだチャンスありますよ。次につながるしすごいこと。実力もある。来年は優勝すると思う」と今後の活躍に期待し、特別ボーナスについて「金額はあまり語れませんが、きっちりとやりたい」と示唆した。

 また、スポンサー契約を結ぶ「ユニクロ」の東京本部(港区)には約100人の社員が集まり、応援用の細長い風船をたたくなどしてテレビ画面に見入った。敗れたとはいえ、全米オープン準優勝という功績をたたえ、錦織には1億円の贈呈を決定。5千万円は柳井正会長兼社長(65)が個人で負担する。全米オープンでは錦織同様、同社のウエアを着用した車いすの部の国枝慎吾選手(30)が優勝しており、柳井氏は「両選手とも歴史に残る偉業を達成してくれました。サポートできることを心から誇りに思います」とのコメントを出した。

 錦織の地元・松江市で行われたパブリックビューイング(PV)会場では、試合開始1時間以上前から約850人が長蛇の列をつくった。壁には応援の寄せ書きが張られ、錦織選手が得点するたびに歓声が上がった。

 東京都港区のベルサール六本木で行われたPVには、若者を中心に早朝から約270人が駆け付け、立ち見も。大阪市の繁華街ミナミのスポーツバーでもファン約100人が集まり、出勤前のサラリーマンはコーヒーを飲みながら観戦した。

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