鹿児島実の大黒柱は名ランナー2世

 「全国高校駅伝・男子」(22日、西京極陸上競技場発着=7区間)

 男子第64回、女子第25回の全国高校駅伝を翌日に控えた21日、京都市内で開会式が行われた。男子で3年ぶりの頂点を狙う鹿児島実の大黒柱は、世界選手権のマラソン代表も経験した名ランナーの2世だ。「終盤に上りがあるなどきつい区間だが、根比べには自信がある。しっかり走りたい」。西主将は留学生をはじめエース級が集う3区を任された。上岡貞則監督も「ポイントになる区間」と期待を寄せる。

 西は旭化成・西コーチの次男で宮崎県延岡市出身。旭中まではサッカーに打ち込んだが、一方で陸上の大会にも出場していた。「市大会の1500メートル、3000メートルでは負けたことがなかった。だんだん楽しくなり、陸上で五輪を目指そうと思った」。高校進学後、長距離を本格的に始めた。

 全国総体の出場経験はなく、チームが14位に終わった昨年の全国高校駅伝では6区で区間20位と振るわなかった。「昨年は全く駄目。高校生活の集大成として、意地を見せたい」と意気込む。

 旭化成への就職が既に内定。来年4月から監督に就任する父からは、全国大会出場に当たって「平常心で臨めばいい」と言葉を掛けられた。レース当日は父も京都で応援する。「個人では3区で日本人トップになること、チームとしては2時間4分を切っての優勝が目標」。気合十分のサラブレッドが、家族の声援を受けて快走する。

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