「体操・NHK杯兼ロンドン五輪代表最終選考会最終日」(5日・国立代々木競技場)
最後はヒヤヒヤだった。田中3きょうだいで最もピンチだったのは、末弟の佑典。この日、鉄棒でトップなら文句なしで代表入りだったが、着地を大きく乱し、15・250点で、先に演技を終えていた植松(コナミ)を上回れなかった。ただ、最後は種目別ポイントの差で何とか滑り込み、代表インタビューでは「辛かったです。もう必死で、必死過ぎて何も考えられなかった」と涙を流した。
個人総合枠の首位でスタートした兄・和仁は、あん馬での落下で2位に落ちたが、得意の平行棒、鉄棒で完ぺきな演技を見せ、見事に逆転。「妹が先に決めていたし、個人的にも去年結婚した中で、成績を残せないと嫁さんに悪いなと思っていたから」と、ホッとした表情を浮かべた。
3きょうだい全員が初の五輪代表だが、目指すところは高い。和仁は「去年の世界選手権は、3人での出場がゴールになってしまった。今回はここが通過点。ロンドンで3人で活躍することが目標」と、キッパリ言い切った。特に男子は団体での金メダル獲得が至上命題。「アテネの感動を再び‐。そういう大会にしたい」と、佑典。強い絆で結ばれた3人が、ロンドンの舞台で躍動する。
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