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ミキティ復活!GPシリーズ3季ぶりV

 女子フリーの演技を終え、声援に応える安藤美姫。今季初戦で逆転優勝を飾った=モスクワ(共同)
 女子フリーの演技を終え、声援に応える安藤美姫。今季初戦で逆転優勝を飾った=モスクワ(共同)

 「フィギュア、ロシア杯最終日」(24日、モスクワ)

 女子は安藤美姫(21)=トヨタ自動車=が3シーズンぶり2度目のGP優勝を果たし、浅田真央(19)=中京大=は5位だった。安藤は手堅くまとめて計171・93点とし、前日のショートプログラム(SP)3位から逆転。SP6位の浅田は2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が転倒と回転不足に終わり、フリー5位で計150・28点にとどまった。浅田はGP通算14戦目で初めて表彰台を逃し、12月のGPファイナル(東京)進出は厳しくなった。

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 最後は左手を天に掲げ、祈りを捧げるフィニッシュ。フリー曲のテーマであるクレオパトラの人生を演じきった安藤は、少しだけ首をかしげたあと、満面の笑みで歓声に応えた。

 「うれしいというより、ホッとした。今季はプログラムに不安がないから、落ち着いてシーズンに臨めてますね」。フリー1位の114・75点で、SP3位からの逆転V。五輪シーズン序盤で、まだ発展途上の段階。4回転ジャンプも封印した。それでもしっかり、栄冠を得た。4年前とは違う“大人のミキティ”が垣間見えた。

 金地にラメをタップリ散りばめたド派手な衣装で登場。もちろん、衣装だけでなく演技でも魅せた。最初の3回転ルッツ-2回転ループのコンビネーションを決めると、次の連続ジャンプこそ転倒したものの、エキゾチックな調べに乗り、動きは妖艶(ようえん)さを増していく。その後はジャンプを完ぺきに決め、スピン、ステップでもすべてレベル3(最高レベルは4)以上をマーク。情感タップリのパフォーマンスで、観客を古代エジプトへといざなった。

 06年のスケートアメリカ以来、3季ぶりとなるGPシリーズ2勝目で、バンクーバー五輪に向け、幸先のいいスタートを切った。次戦NHK杯(11月6日開幕・長野)で、2年ぶりのGPファイナル出場権を狙う。

 「結果は良かったけど、滑りには納得してない。課題も見つかったし、ステップにしたい」。周囲の期待が重圧となり、15位の惨敗に終わったトリノ五輪の経験が今の安藤を支えている。「4年たっているし、自分も成長しないと」。一喜一憂せず、足元を見つめるその姿が、スケーターとしての成長を物語っていた。

(2009年10月30日)
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