【Ｍｙリポート・塚田とも子】　 旧中川で７６匹の好釣果

　都営新宿線・東大島駅の近く、旧中川でハゼが好調に釣れていると聞き、今月４日に出掛けた。

　東大島駅の大島口（江東区）から徒歩約１０分、もみじ大橋付近に行くと、水面は波ひとつない静けさだ。旧中川は、上流と下流が水門で閉じられているので、流れがなくて釣りやすい。

　平日だったが、対岸（江戸川区）には男女７人の釣り人が、こちら側（江東区）にも６人がいて、それぞれ楽しんでいた。

　好調に釣果を伸ばしていたのは、東京都中野区の藤原勲さん。

　竿（さお）が１・８メートル、ミチイト０・８号にハリス止め付きヨリモドシで０・６号ハリス４０センチを付け、中通しオモリ１・５号を通して、ハリス止め付きヨリモドシでハリス０・６号１２センチを付ける。ハリはハゼバリ４～５号。

　エサは市販の蒸したベビーホタテの貝柱を横にスライスして、小さく付ける。「以前はアオイソメを使ったが、ここ３年ほどベビーホタテです。ハゼの食いはいいし、残ったらまた冷凍して使える」と説明する。

　川にはロープが張ってあり、ロープより岸寄りで釣る。水深が浅いので、日が当たる所でハゼがエサに寄って来るのを見ながら釣っていた。

　手前に石が多数あり、石の間の穴にエサを落とすと、藤原さんは１３センチの良型ハゼも釣れた。

　新宿区から来たという釣り人が、大型ハゼを釣り上げたのには驚いた。測ってみると１８センチあった。「こんな大きなハゼを釣ったのは初めて」と笑顔を見せた。

　藤原さんは、午前８時半から午後２時までやって、８～１０センチ中心に７６匹の好釣果をあげた。「天ぷらにするようにさばいて友人にあげると喜ばれます」という。

　旧中川は足場もよく釣りやすいので、家族連れでも楽しめる。なかなかの人気釣り場で、東大島駅の小松川口のセブン－イレブンには、釣りエサのアオイソメとミミズが置いてあるほどだ。なお土日祝日は、カヤックやボートも走るようだ。