伊豆の渓でアマゴ釣り

 【出漁ルポ・時田眞吉】観光名所の「河津七滝」で良型ヒット!! ▽静岡県・河津川 10月末まで

 ほとんどの渓流釣りフィールドは、9月末で禁漁となるが、10月いっぱい釣りが楽しめる地域がある。それが静岡の渓。大きな河川などは漁協により9月末禁漁となる所もあるが、小さな河川などでは静岡県の内水面漁業調整規則による10月末の禁漁に合わせているため、ラストスパートで楽しめる。

 そんな渓の一つに、天城山脈を水源とし相模湾へと注ぐ河津川がある。河津桜や河津七滝で知られる観光地ながら、その流れは清冽(せいれつ)でアマゴの魚影が確認できる。

 放流も盛んに行われており、魚影は多いものの、入渓のしやすさからアマゴはスレているように思われる。渓魚は河口付近から狙うことができるが、約1キロ上流にある第一堰堤(えんてい)を越えてからが渓相も一変し、本格的なフィールドとなっている。

 中流域のおすすめは、左岸から佐ヶ野川が合流する辺り。開けた渓相で竿が振りやすい。ウグイやオイカワ、アブラパヤに悩まされるが、数は少ないものの良型のアマゴが釣れる。所々川沿いを歩くこともできるし、入退渓も比較的楽である。

 そして上流部となる、河津七滝も絶好のポイント。観光名所でもあるため川沿いには遊歩道が通りビギナーでも簡単に遡行(そこう)できるのが魅力。そのぶんギャラリーとなる観光客も多く、ひっそりと渓を楽しむ風情は薄い。

 無料の駐車場から徒歩3分ほどの出会滝が入渓点となり、ここから川沿いに釣り上がる。カニ滝を越し初景滝までは川沿いを遡行できるが、初景滝から釜滝までは川沿いの遊歩道を利用しながら竿を出す。初景滝は落ち込みから8メートルほどのフチが続き、滝つぼ近くを狙うこともできる。

 蛇滝も高さはないがフチは広く、エビ滝は流れの強いフチが続き大物の気配が漂うが、頭上に小枝が茂り竿を出すのが難しい。

 釜滝は高さのある滝だが、滝つぼはそれほど広くないので、落ち込み付近まで狙うことができる。滝と滝の間にも大小の落ち込みや、瀬があるので見落とさないようにしたい。

 エサは増水時にはキジ、平水時では川虫がよい。ぜひ、紅葉の山々を仰ぎながらアマゴを釣り上げていただきたい。

 ▽河津川非出資漁業協同組合=TEL0558・34・0316

釣り情報最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス