【船宿直送便】いよいよ秋！ベストシーズン到来 「台風前後は釣りチャンス」

　 アジ、マダコは１２月まで ▽横浜・鈴木釣船店（デイリー指定船宿）

　８月下旬に２週続けて台風が来た。海が荒れて、出船できない船宿も多かった。一方で「台風の前後は釣りのチャンス」とも言われる。台風１０号が近づいていた８月２６日、神奈川県横浜港の第一新堤で、横浜市の田中弘志さんが１８～２３センチのアジ５０匹の好釣果をあげた。シーバスも活性が高く、イナダやサバなど青物や、マダコも有望。いよいよ秋の釣りベストシーズン到来だ！

　今年はマダコが好調！５、６匹釣れる日も

　当日、田中さんは、鈴木釣船店から午前６時の船で第一新堤に渡った。竿５・３メートル、コマセを使ったカゴ釣りで２本バリ仕掛け。付け餌は、オキアミ餌の「生イキくん」を使用。

　「３０メートルほど投げて釣って、午後１時過ぎから入れ食いになりました」と話す。一緒に来ていた田口さんからもアドバイスをもらったという。

　午後５時前ごろまでやって、１８～２３センチのアジ５０匹の好釣果となった。「女房と２人でタタキやフライを作って食べます。あとは知り合いに配ります」と満足そう。

　当日、消波ブロックでは練馬区の山本さんが１・６キロの良型マダコを釣り上げた。同区の佐々木さんは４０センチ級マゴチ２匹を釣った。

　今年はマダコが好調で、なかなかの人気だ。０・４～１・６キロほどのマダコがいい時はトップで５、６匹釣れている。

　鈴木釣船店の鈴木久雄船長は「アジは、サビキ釣りでも楽しめます。これからサバやイナダなど青物のルアー釣りも面白い。シーバスも有望です」という。

　一昨年、鈴木釣船店の夏季釣り大会、シーバスの部で優勝した、横浜市の水口裕之さんは「台風の前後は変化があるので、期待して釣りに行きます」と話す。台風９号が近づいていた８月２０日には赤灯で５０センチのシーバスをゲット。

　今の時季のシーバスは「活性が高くて元気がよく非常に楽しめます。それだけに暴れてはずれやすい。５、６回アタリがあっても取り込めるのは半分くらい、２、３匹です。これから秋にかけて、期待が持てます」と水口さん。

　鈴木船長は「アジもマダコも１２月ごろまで楽しめますよ」という。

　▽鈴木釣船店＝ＴＥＬ０４５・６２１・４１０７（塚田とも子）