マダコ 最盛期

 【出漁ルポ 千葉朗】▽上総湊「鈴孝丸」(デイリー指定船宿)

 大型平均5、6杯 乗り活発!

 うだるような暑さ。真夏の日差しには閉口するが、なぜかマダコは夏が似合う。今年春から良型が釣れているマダコ。そして、いままさに最盛期。早速、本紙指定船宿、上総湊の「鈴孝丸」に乗った。

 「イカタコ1年」という。イカもタコも1年で一生を終える。例外はあるが、タコは、冬場に生まれてどんどん成長し、夏ごろにはちょうど釣り頃のサイズになる。それが、今年は春先から良型が釣れ続けている。そして今最盛期に入っている。

 午前5時半集合で内房の上総湊を出船。湊沖の釣り場までは10分ほどと近い。水深10メートルほど。すぐに船中ポツリポツリとタコが釣れだす。1キロ弱が中心だが、型は悪くない。

 底を引きずるテンヤが、ゴツゴツと底の根を手元に伝える。砂底に所々ゴロタ石の根があるといった状態だろうか。

 カニの横歩きをイメージして、底から浮き上がらないようにテンヤを小突く。クッとテンヤが何かに引っかかったような感触。指先で確認すると、グーッと重い手応え。わずかに間を置いて、タコがテンヤをしっかり抱き込んだと思える瞬間に大きく合わせる。テグスをたぐる手にズッシリと重量感。これがタコ釣りの醍醐味(だいごみ)だ。

 タコの乗りは終始ポツリポツリという状態で、昼過ぎまでに平均5、6杯の釣果。キロオーバーの大型も出たが、船長は「こんなもんじゃない。今日は潮が悪い」と悔しがる。

 タコを1日狙えば、トップはツ抜け、3キロ級の大ダコも何杯か顔を出すという。とはいえ、今年はタコの当たり年。好調に釣れ続けているのは確かで、今後もまだまだ期待できそうだ。

 照りゴチも好シーズン

 鈴孝丸・鈴木利定船長「今日は、潮が悪く、タコの乗りはもうひとつでした。ただ、今年はタコが多く、良型が数出ているので、今後も期待できると思います。一方、この時期、照りゴチも好シーズンです。60センチ前後の大型が狙え、数も出ています。ほかに、アジも浅場で大型が狙えます。予約乗り合いになりますが、リレーで楽しむこともできますから、ぜひ内房の釣りを楽しんでください」

 ▽鈴孝丸=TEL0439・67・0261

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