梅雨イサキ 爆釣

 【出漁ルポ 千葉朗】

 抱卵物で肉厚の良型連発

 夏の産卵期を前に、梅雨のこの時期はイサキの最盛期。この日、大原沖は、風も弱く晴れ渡った晴天。爆釣の予感は的中。30センチ前後、抱卵物の肉厚で太ったイサキが出だしから入れ食い状態。終始入れ食いで、2連3連の連発。50匹の規定数超えも何人か出て、クーラーは満タン、早々に早揚がりとなった。

▽大原「春日丸」(デイリー指定船宿)

 午前4時集合で出船。本紙指定船宿、大原の「春日丸」が目指したのは航程40分ほどの大原沖。

 「始めましょう」と船長の合図で一斉に仕掛けを下ろす。水深25メートル、タナは20メートル前後。指示ダナの少し下からシャクリながらアタリのでるタナを探る。

 60号のライトビシ。ハリス1・5ミリの3本バリ仕掛け。白、ピンク、緑のカラーバリの空バリで攻める。ゴゴンとアタリ、竿を立てるとギューンと小気味よく竿を絞り込む。上がってきたのは30センチ級の太ったイサキ。

 イサキはたちまち入れ食い状態。小型も交じるが、30センチ前後の良型の割合が多い。大きなものは35センチ近い。空バリだからコマセを詰めるだけで世話がない。大きなバケツも早々にイサキで真っ黒、底が見えなくなる。

 カラー張りの空バリで入れ食い規定の50超えも!!

 なにしろイサキの型がいい。身に厚みがあり、30センチ級が一荷でくると竿は満月、巻き上げるにも力がいる。いくつかバラシもあったが、イサキはすぐまた食ってくるので気にならない。

 食いが悪くなったり、型が小さくなると、すぐにポイントを移動。終始入れ食い状態で、追い食いを待てば、2連3連が連発。船中では10時前には規定数の50匹を超える人がでてきて、スソでも30匹を超え、全員数釣りで、10時半に早揚がりとなった。

 大原沖のイサキは、これから夏場の産卵期にかけての一月くらいがシーズンの最盛期。追い食いを待つコツを覚えれば、だれでも規定数超えの大釣りが楽しめる。

 この時期のイサキは脂が乗って、刺し身や塩焼きがうまいが、卵や白子も大きくてうまい。産卵期が近いこの時期ならではの味わいだ。(千葉 朗)

 ▽大原「春日丸」=TEL0470・62・0606

 「春日丸」中井茂明船長

「今日はよく釣れました。数を釣るには、追い食いを待って多点掛けを狙います。追い食いを待っているとバラすこともありますが、それでも追い食いを狙った方がいい。ゆっくり仕掛けを上げて、追い食いを待ってもバラさなくなれば楽に規定数超えの数釣りが楽しめます」

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